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横田めぐみさんのご両親、松下政経塾で講話

 昨17日夕方、松下政経塾東京事務所(港区六本木4丁目)にて、拉致被害者横田めぐみさんのご両親、横田滋さんと早紀江さんを講師に向かえ、塾生向けの授業が行われました。

 授業に先立ち、佐野尚見塾長は、「拉致事件は、国民の安全がないがしろにされた事件だ。この32年間、娘を取り返したいという思いで、ご両親は生きてこられた。我が松下政経塾としても横田さんを応援して行きたい。」、また二期生で民主党衆議院議員である松原仁塾員も、「国家の主権と国民の人権が侵害され、まさに国家テロだ。そしてこの問題を解決しようとしていない日本は、国家としてまともかそうでないのかが問われている。」と、それぞれ挨拶の中で述べました。

 滋さんは、これまでの運動の経緯について話され、「拉致問題は、小泉元首相の訪朝でクロースアップされましたが、実はもっと以前から分かっていたことでした。80年代に産経新聞が報道したものの、その後の後追い報道は在りませんでした。今後も日本は同胞を取戻す姿勢を貫き通してほしいが、一方最近の北朝鮮情勢を見るに、体制変革が起きた場合、一体そうなるのかという思いもあります。何より国民の皆さんが、全ての拉致被害者を救出するという声を上げ続けていくことが解決につながるものと信じております。」と述べました。
 母親の早紀江さんは、母親の思いについて触れ、「平和な国で、のんびりと過ごしていた中で、考えられないような拉致事件が続いて起きておりました。しかも国家による拉致指令であったのです。めぐみは家では何でも話してくれる子でした。あの日めぐみは、行って来まーす、と言って学校へ出かけて行きました。それが最後の姿でした。それから20年が経ち、めぐみが北朝鮮に連れて行かれたことが明らかになりました。2002年に帰国した拉致被害者曽我ひとみさんの証言で、北朝鮮の同じ施設で暮らし、お互いの事件のことについても話をしたことも分かりました。キム・ヒョンヒさんの本でも、相方の工作員キム・スクヒさんの話として、めぐみは弱々しい感じの女の子であったとのことでした。日本と北朝鮮との交渉では、なぜか拉致問題の解決をさまたげるような不思議な力が働いているように感じます。拉致被害者増元るみ子さんの父は、俺は日本を信じる、お前も信じろ、と息子の照明さんに言って亡くなりました。私は神に祈り続けております。この10年間多くの人々に支えられて来ました。塾生の皆さんも、それぞれの親御さんが、どんな思いを皆さんに抱いているのか考えて下さい。」と述べました。

 早紀江さんの話の中で、キム・スクヒ工作員の件には解説を要するかもしれません。1988年に起きた大韓航空機爆破事件に関与したキム・ヒョンヒ元工作員は、工作員要請所で訓練を受けていた当時、相方の女性がキム・スクヒでした。そして日本語教師として、ヒョンヒさんには田口八重子さん、後にリ・ウネの名前で日本中に知られることになりますが、そしてスクヒには横田めぐみさんが就きました。キム・ヒョンヒさんの証言により、大韓航空機爆破事件そのものではないにせよ、その延長線上に、めぐみさんの存在が明らかになったことになります。今現在も北朝鮮は、事件への関与を否定し続けております。めぐみさんを日本に返さない理由の一つがここに在る様に思えます。

 私は拉致被害者救出運動を始めて11年になりますが、この間いつか横田さんの話を塾生に聞かせたいと思っておりました。その思いの一端が、この日実現したわけですが、今後もめぐみさん、そして全ての拉致被害者の救出に向け行動して参りたいと思います。


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