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【スパイストーリー】 ① PACK OF LIES

 今日から三日間、スパイに関わる記事を、連続して投稿します。

24062666.jpg 劇団俳優座 LABO 公演 vol.30 PACK OF LIES -うそ ウソ 嘘- を、六本木をきれいにする会の皆さんと共に観劇して来ました(左写真:公演パンフ)。
  同会が毎週金曜日夜に六本木交差点周辺で行う清掃活動に、今回の出演者である清水直子さんと小林亜美さんが参加されていることがご縁となり、今回の観劇となりました。
 1961年に英国で実際に発生したポートランドスパイ団事件を題材に、同国の劇作家ヒュー・ホワイトモアが、1983年に制作した作品です。
 1950年代、ロンドン郊外に住むジャクソン一家。夫ボブ、妻バーバラ、娘ジュリーの参院家族でした。そして隣にピーター・クローガー、ヘレン・クローガー夫妻が移り済んで来ました。夫婦は自宅を拠点に、本の発送業務を仕事にしていると周辺住民を信じ込ませ、中でもジャクソン一家とは家族ぐるみの付き合いが続いていました。
 ある時、ステュワートと名乗る紳士がジャクソン家を訪ね、彼とその部下である女性に、暫くの間、不審者を警戒するため、ジャクソン家の部屋を貸してほしいと申し出ます。やがて彼らの監視対象がクローが夫妻であること、ステュワートとその部下の女性がMI5、すなわち英国内務省保安局の職員であること、そしてクローが夫妻が実はソビエトの情報機関、KGB(国家保安委員会)のスパイで、英国海軍の水中兵器に関わる軍事技術に対する諜報活動を行っていたことが判明。因みに夫妻は、後年明らかとなる英国内におけるソビエト情報網、いわゆるポートランドスパイ団の中枢を担っていました。
 信頼していた隣人が、実はスパイであったこと、英国人として、このままMI5に協力し続けるべきか否か、ジャクソン一家の苦悩が続く様子が、見事に演じ切られていました。またMI5がジャクソン一家を取り込む術として、わざと怒りを買う様な言動を吐いたり、相手に反論せず頷いて見せたり、あるいはわざと違う事実を示すなど、実際に諜報の世界で行われるような人心操作術も表現されていました
 1961年、クローガー夫妻は逮捕され、裁判の結果、懲役20年を宣告されましたが、1969年、英ソ両国によるスパイ交換で、東側に送られました。その後の二人の消息は分かりません。

<関連URL>
清水直子(劇団俳優座)公式ブログ 『梨と猫』
劇団俳優座こばやしあみのこにゃにゃちはブログ♪
MI5 The Security Service(英語)

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